マネージャーとして、私が心がけていたこと|虹色のタコになれ!第20回【マネージャーの振る舞い】

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マネージャーとして、私が心がけていたこと|虹色のタコになれ!第20回【マネージャーの振る舞い】

私はこれまで、上場企業でゼロからデザイン組織を立ち上げ、最終的に10名のチームをつくり、マネージャーとして運営してきた経験があります。

採用、育成、評価、フィードバック、案件のアサインなど、組織が大きくなるにつれて、デザインそのもの以上に「メンバーとどう向き合うか」を考える時間が増えていきました。

以前、第15回では「AI時代のデザイナーマネジメント」について書きました。

そこでは、「自分がやったほうが早い」を手放し、メンバーが主役になる組織をつくることについて触れています。

今回は、もう少し具体的な話です。

私自身がマネージャーとして、普段メンバーと接するときに、どんなことを心がけていたのか。

たとえば、

  • 全員を「さん」で呼ぶ
  • 新卒でも敬語で話す
  • 「今いいですか?」をなるべく断らない
  • メンバーより先に帰る
  • 会社への不満をメンバーに言わない

といった、本当に日常的な振る舞いです。

もちろん、これが正しいマネジメントだと言うつもりはありません。

会社やチーム、メンバーによって、合うやり方は違います。

あくまで、私が実際に組織を運営する中で心がけてきたこと。

参考になりそうなものがあれば、ひとつくらい試してみてもらえたら嬉しいです。

私が心がけていた10のこと

  1. 「さん」で呼ぶ
  2. 敬語で話す
  3. 「今いいですか?」を断らない
  4. 断定しすぎない
  5. 上下ではなく、役割と考える
  6. 距離を近づけすぎない
  7. 人前で評価しない
  8. マネージャーから先に帰る
  9. 会社への不満を伝えない
  10. 難しい言葉を使わない

1. 「さん」で呼ぶ

私はメンバーを、基本的に全員「さん」づけで呼んでいました。

「くん」「ちゃん」や、あだ名では呼びません。

年齢や社歴に関係なく、一人の仕事仲間として接したかったからです。

2. 敬語で話す

新卒のメンバーにも、基本的には敬語で話します。

マネージャーだから偉いわけではありません。

役割が違うだけです。

その感覚を、自分自身が忘れないためでもありました。

3. 「今いいですか?」を断らない

メンバーから、

「今いいですか?」

と声をかけられたら、私はできるだけ

「大丈夫ですよ」

と答えていました。

本当に数分も動けないことはあります。

それでも「忙しいからあとにして」という空気をつくると、次から相談しづらくなります。

相談のハードルは、できるだけ低くしておきたいと思っていました。

本当に話が長くなりそうであれば、では後ほど30分ほど打ち合わせをしましょう。などと言ってきました。

4. 断定しすぎない

「これは違う」

「こうしたほうがいい」

ではなく、

「私はこう見えました」

「こういう考え方もありそうですね」

と、少し余白を残して伝えます。

デザインには、ひとつの正解があるとは限りません。

だからこそ、考える余地を奪わないようにしていました。

5. 上下ではなく、役割と考える

マネージャーとメンバーは、偉い人と偉くない人ではありません。

役割が違うだけです。

ただし、責任は違います。

判断すべきときに判断し、その決断をチームとしてやり切る。

そこはマネージャーの仕事だと思っています。

6. 距離を近づけすぎない

私は、自分からメンバーを飲みに誘うことはほとんどありませんでした。

プライベートなことも、自分から聞きません。

家族のこと、恋愛のこと、服装や髪型、ネイルなどについても、基本的には触れません。

話してくれたら聞く。

聞かれたら自分のことも話す。

それくらいの距離感が、私にはちょうどよかったのだと思います。

7. 人前で評価しない

大勢の前で特定の人を叱ることはしません。

そもそも、叱責する必要はほとんどないと思っています。

逆に、人前で過剰に褒めることもしませんでした。

人によっては、それがプレッシャーになることもあります。

伝えたいことがあるなら、その人に直接伝えればいい。

それで十分です。

8. マネージャーから先に帰る

これは状況にもよりますが、私はなるべく先に帰るようにしていました。

上司がずっと残っていると、

「まだ帰らないほうがいいのかな」

と感じる人もいるからです。

自分が残業することで、知らないうちにチームへ圧力をかけることもあります。

だから、仕事が終わったら普通に帰ります。

9. 会社への不満を伝えない

会社や経営陣の判断に、納得できないことは当然あります。

でも、その不満をメンバーにぶつけることはしませんでした。

「上が勝手に決めたから」

と言ってしまえば、マネージャー自身がその判断から降りてしまいます。

決まった以上、その条件の中でどう成果を出すか。

私はそこを考えるのが、マネージャーの役割だと思っています。

10. 難しい言葉を使わない

専門用語や抽象的な言葉は、なるべく使いません。

難しい言葉を知っていることよりも、相手に伝わることのほうが大切だからです。

デザインでも、マネジメントでも同じです。

伝わらなければ、伝えたことにはならない。

私はそう考えています。

マネージャーも、チームの一員

ここまで書いたことは、マネジメントのルールではありません。

私自身が、チームで働くうえで心がけていたことです。

違う考え方もあると思います。

もっと距離の近いマネージャーが合う組織もあるでしょう。

飲みに行くことで信頼関係が深まるチームもあります。

大切なのは、型をそのまま真似することではありません。

その行動によって、メンバーが安心して仕事ができるか。

私は、そこを基準に考えてきました。

マネージャーが主役になる必要はありません。

メンバーが自分で考え、動き、力を発揮できる。

そのための環境をつくること。

それが、私の考えるマネジメントです。

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