仕事をしていると、
「この人、本当に仕事ができるな」
と思う人に出会うことがあります。
- 知識がある
- 判断が速い
- スキルも高い
- 実績もある
もちろん、どれも仕事では大切です。
でも、長く働いてきて思うことがあります。
「仕事ができる人」と、「また一緒に働きたい人」は、必ずしも同じではない。
私が仕事で大切にしているのは、
「何ができるか」よりも、「信頼できるか」
です。
今回は、私が「またこの人と一緒に働きたい」と思う人について書いてみたいと思います。
素直な人と働きたい
私がまず大切だと思うのは、素直さです。
素直というのは、何でも人の言うことを聞くことではありません。
自分の考えを持ちながらも、
「なるほど、そういう考え方もありますね」
と、人の意見を一度受け取れること。
自分とは違う意見を聞いたときに、すぐ否定するのではなく、
「なぜ、そう考えたんですか?」
と聞けること。
私は、そういう人と一緒に働きたいと思います。
そして、私自身もマネージャーとして、そうありたいと考えてきました。
余白をもって話せる人
もう一つ、私が大切にしているのが、
余白をもって話すこと
です。
「これは絶対こうです」
と言い切るのではなく、
「私はこう思いますが、どう思いますか?」
と話す。
もちろん、仕事では判断しなければならない場面もあります。
でも、最初から答えを決めてしまうと、相手は意見を言いにくくなります。
否定しない、ではなく「否定から入らない」
何でも賛成する必要はありません。
違うと思ったら、違うと伝えることも必要です。
ただ、
「それは違う」
から始めるのと、
「なるほど。そう考えた理由を、もう少し聞かせてもらえますか」
から始めるのでは、会話の空気はまったく違います。
否定しないのではなく、否定から入らない。
まず受け止める。
そのうえで、自分の意見を伝える。
私は、この順番を大切にしています。
挨拶と「ありがとう」を自然に言える人
当たり前のことかもしれません。
でも私は、
笑顔で挨拶ができる人。
自然に「ありがとう」と言える人。
そんな人と、また一緒に働きたいと思います。
「おはようございます」
「ありがとうございます」
たったそれだけです。
でも、その小さな言葉が、職場の空気をつくっていると思っています。
愚痴や不平不満ばかりを口にする人がいると、その空気も周囲に伝わります。
反対に、感謝の言葉を自然に口にできる人がいると、その場が少し明るくなる。
私は、そんな人に惹かれます。
とはいえ、これは簡単なことではありません。
- 余裕がないときもあります
- 腹が立つこともあります
- つい不満を口にしたくなる日もあります
私自身、いつでもできているわけではありません。
だからこそ、意識していたいと思っています。
人の悪口より、前向きな言葉を選べる人
誰かがいないところで、その人の悪口ばかり話している人を見ると、私は少し距離を置きたくなります。
「もしかしたら、自分がいないところでは、私のことも同じように話しているのかもしれない」
そう感じてしまうからです。
もちろん、仕事をしていれば不満が生まれることもあります。
問題を指摘することも必要です。
でも、
ネガティブなことを言わないことと、ネガティブなことをそのまま撒き散らさないことは違います。
「ここがダメだ」
で終わるのではなく、
「ここは課題だと思う。では、どうしたら良くなるだろう」
と話せる。
私は、そんな人のほうを信頼します。
成功談より、失敗談を笑って話せる人
これまでいろいろな人と働いてきて、仕事のできる人には、自分の失敗を笑って話せる人が多いように感じています。
「昔、こんなすごい仕事をしました」
という話より、
「いやあ、あのときは完全にやらかしました(笑)」
と話せる人。
もちろん、成功体験を話すことが悪いわけではありません。
成功した経験から学べることもたくさんあります。
でも、自分の失敗や未熟だった頃の話を自然にできる人には、不思議な安心感があります。
自分を必要以上に大きく見せなくてもいい。
そんな余裕を感じるからかもしれません。
マネージャーほど、失敗を話したほうがいい
特に、上司やマネージャーはそうだと思います。
上司が成功談ばかり話していると、部下は、
「失敗してはいけない」
と思ってしまうかもしれません。
でも、
「私も昔、こんな失敗をしたよ」
と話してくれる上司なら、
「この人も最初から何でもできたわけではないんだ」
と思える。
すると、失敗したときにも相談しやすくなります。
私はマネージャーとして、自分の失敗談もなるべく話すようにしてきました。
失敗そのものより、失敗を隠すことのほうが怖いと思っているからです。
人が自然と集まる人
笑顔で挨拶をする。
- 人の話を聞く
- まず受け止める
- 断定せず、余白を残す
- 「ありがとう」を伝える
人の悪口ではなく、前向きな言葉を選ぶ。
自分の失敗も笑って話せる。
そういう人には、不思議と明るい空気があります。
何か特別なことをしているわけではないのに、自然と人が集まってくる。
話しかけやすいから、相談が集まる。
相談が集まるから、情報も集まる。
情報が集まるから、チームも前に進みやすくなる。
つまり、こうした振る舞いは「感じがいい」というだけの話ではありません。
チームの仕事そのものにも影響しているのだと思います。
「何ができるか」より、「信頼できるか」
仕事では、スキルも実績も必要です。
できることが多い人は、それだけで大きな価値があります。
でも、私はそれ以上に、
- 「この人なら安心して話せる」
- 「この人なら任せられる」
- 「この人なら、困ったときにも相談できる」
と思えることを大切にしています。
仕事は、一人でするものではありません。
だから私は、
「何ができる人なのか」
と同じくらい、
「信頼できる人なのか」
を大事にしたいと思っています。
そして私自身も、
「仕事ができる人だった」
と言われるだけではなく、
「また〇〇さんと一緒に働きたい」
と思ってもらえる人でありたい。
簡単なようで、きっと一番難しいことなのかもしれません。
そしてもう一つ。
私は、信頼できる人には共通して、「もらうこと」ばかりではなく、自分から何かを「与えよう」とする姿勢があるようにも感じています。
この「与える」ということについては、少し長くなりそうなので、次回あらためて書いてみたいと思います。


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