手軽にデザインセンスを磨く方法を正直に紹介

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手軽にデザインセンスを磨く方法を正直に紹介design

最初にいいますが、センスとは“勘”のことではありません。勘という意味でデザインにはセンスがあるとかセンスがないとかでいうとそうした勘は必要ありません。

デザイナーは色や構成を選択する時に必要なのは“勘”ではなく“知識”なのです。

つまり、デザインセンスを磨くということは、知識を身につけるということです。同じ専門職でもエンジニアはサーバー構築やデータベース、各種プログラミングの知識など深い浅いはありますが、専門の知識を持っています。

同じ専門職のデザイナーが、構成学や色彩学の知識について語ったりできないのはいかがなものかと考えます。

とはいえ、デザイナーを目指す上で、構成学や色彩学の知識だけ先に頭に詰め込んでも理解には繋がらないし、実践にも活かせないのではないかと考えます。

ここでは、その知識を身につけるためには、どんなことをすれば良いかを自分の経験も兼ねて紹介します。

やってはいけないこと

まずはやりがちで、やってはいけないことは、何も考えずにただ真似ることです。もちろんファッションやインテリアなど自身の生活において配色をまねたり取り入れたりするのは良いのですが、プロのデザイナーとして良さそうと思った配色やレイアウト、形などをそっくり真似して作ってもまったく意味がないと考えます。

それは単にお絵描きをして見栄えを整えているのと一緒だからです。基礎もわからないのに自分の視野だけで表面的良さげなものを作っても、伝えたい相手に伝わらなかったり、使われなかったら意味がないのです。そこがアートとは違うところだと考えます。

デザインは、ビジネスの本質的目的を達成するための手段なので、表面上見栄えを整えてそれらしく見えてもビジネス的には正論ではないと言えます。

よく、デザイン集やパーツごとのデザインパターン集などもありますが、あれはデザインされたものであり、デザインするプロセスを経た結果です。

真似をするなら表面上の真似ではなく、このプロセスを真似するなら良いと思います。表面上まねてもそれ以上にはならず、また、ターゲットが異なっていたり目的が異なっているのに真似ても意味がありません。

表面上見栄えを整えてもメッキは剥がれるし、型をしらないのに型破りはできません。

手軽な訓練方法

電車の中や街中などの中吊りやポスター、またはCMやパンフレットなど世の中にはデザインであふれています。ファッションやインテリアも同じですが、ここでは一旦広告に焦点を当ててみましょう。

ポスターや広告もかっこいいと感じるものや美しいと感じるものがあるはずです。

なぜ、それはかっこいいと感じたのか。美しいと感じたのかを以下のポイントで考えてみましょう

  • 構成や比率はどうなっているか
  • どういう配色をしているか
  • どういったキャッチコピーで文字はどのくらいの大きさか
  • どういう視線移動になっているか
  • 余白は空間はどうか
  • 要素が少ないから伝わるのか
  • 要素はたくさんあるのになぜ伝わるか

など、それを自分なりに分析しましょう。そこで、大事なのはなぜそうしているか。その仮説を立ててみましょう。また、誰に何をさせたいのかもセットで考えましょう。間違っていても大丈夫です。

そうすることにより、最初はかっこいいとか美しいとかという感情が、だんだんと伝わるための技法とはこういうことであることがわかってきます。

これをたくさん繰り返すと、だんだんと良し悪しの選別眼が身につき、自分に足りない知識、今後さらに身につけなくてはならない知識というのが見えてきます。

すべての広告物を見るのは大変なので、まずは身の回りのもので良いと感じたものから進めてみましょう。

学習につなげるには

私が昔やっていたことは、上記に加え、カタログやパンフレットを集めまくって(タダなので)自分でグルーピング(写真で伝えるもの、色で伝えるもの、文字でハッとされるもの)してみたり、起承転結で考えたり、魅力的に見せるにはこういう手法があるのだなと考えたり、写真を言葉に置き換えてみたりしていました。上手だなと思うもの、伝わるものには無駄がないことに気づきます。良いものには、余計なことを考えさせずに、夢中にさせるストーリーが存在します。

色であれば、なぜこの組み合わせが調和しているのと感じるのか。調和には類似の調和と対比の調和が存在する。色とは何か、色彩心理とはなにかなど、こうしたことをきっかけにさらに深掘りして勉強をしていかないと創れないことに気づきます。

また、ロゴであれば、かっこいいロゴはなぜかっこいいと感じるのかから始め、それを集めてみると共通点が見つかり、ロゴをデザインする際に考えなくてはならないことや必要な知識、技術が見えてきます。シンメトリー、アシンメトリー、繰り返し、比率、規則性、数値的分割法などの技法が見えてきます。それを強いきっかけとして勉強してデザインでアウトプットして初めて身についたという感じです。

これを何度も繰り返すことでスキルはあがります。(また学習するべきポイントが見えてきます。)

面接などでもどういう本を読んだら良いか、勉強法はどうしたらよいかなどの質問を受けることがあります。まずは、とっからかりとして身近なものから上記のような訓練をすることから始めると良いと私は考えます。

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