デザイナーになるために必要な知識を正直に解説

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Designをgoogleで翻訳すると“設計”となります。他にも意匠, 模様, 図柄, 柄という翻訳がでてきます。

デザイナーは設計者というわけです。デザイナーというとなんだかセンスが良いとか華やかとかおしゃれなどというイメージを皆さんはお持ちだと思うのですが、本質は設計者です。

情報を整理し、色、形によって伝え、伝わり、使ってもらう仕組みを設計することだと考えます。

設計者というとなんだか難しい職種に見えると思いますが、他の職種同様、感覚とかセンスではなく、誰よりも設計の知識を持っており、それを活かしてインターフェースを設計している職業ということになります。

私が考えるデザイナーに最低限必要な知識は、構成学、色彩学、視覚生理学ではないかと考えます。もちろん他にもたくさん学ぶべきことはあります。インダストリアルデザイン(工業製品のデザイン)では、触覚の知識も重要です。

配色や構成についての技法のみ書いてある書籍やブログは良く見かけます。この色の組み合わせにしてみましょうとか、こうするとかっこいいとか、かっこいいサイトを寄せ集めたものなどはかなりあります。

私はそのリンク集を作るつもりはありません。それはデザインされたものであり、それをまねてもそれ以下のものにしかなりません。また、かっこいいとかおしゃれというのは、個人的趣味になってしまうからです。主観的嗜好だけでは、プロの設計者とは言えません。表面上、お絵かきをして見栄えと整えているだけです。

ここで言う私の設計というのは、伝わり、使ってもらうための設計です。

伝わるということは、情報を整理して、理解しやすい形に、受け手にストレスを与えず、正確かつ効率的に情報を伝えることをしないといけません。また、より効果的に情報を伝達して興味を引きつけることもそうです。

また、伝わるということは、物・作用などが届くことです。

人間が外界を感知する手段は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感からです。

インターフェースデザインは、まず視覚。視覚で捉えるのは、色、形、大きさです。それは、人間の目と脳のなかで認識されます。

色彩学、構成学、視覚生理学が最低限必要なのはこのためです。

なぜ、知識が必要なのかということですが、自分の好みを押し付ける主観的な嗜好では、正しい評価と応用ができません。つまり、客観的な視点から知識を習得しないと正しい評価とその応用ができないと考えます。

これはどの職種でも同じです。しかし、自称デザイナーの方と話しをすると、この色彩学、構成学、視覚生理学に詳しい人は意外と少ないと感じます。

プログラマーは言語などに詳しく、学習しています。デザイナーだってプロなのに、そうした話しがでずに、目に見えない感覚やセンスなどの話ししかしない方が結構多いと感じます。

色彩心理でいうと、色はその人の生まれた環境、育った環境などで微妙に好みはわかれませす。その好みを押し付けるよりも、客の趣味を理解するように心がけたほうがビジネスにとってはよりよい結果をおさめると考えます。

デザイナーは個人的趣味に頼らず、常に客観的に正しい配色、構成(レイアウト)を考え出さなければなりません。そのためには知識が必要ということです。

また、不調和で不快を与える組み合わせは配色とは言いません。

色や構成は情報を効率的に伝えるためのツールです。そのツールをしっかり学習し、伝わるためにしっかりと知識を身につけ実践に活かしましょう。

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