私のデザインの正直な考え方

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私がデザインする際に大切にしていることをまとめてみました。

知らない人の顔は描けない

似顔絵で例えると、いくら上手に描いても本人にまるで似ていなければ似顔絵とは言えません。似せて描くには、一生懸命に似せて描く姿勢とそれを表現する技術が必要なのです。そこではじめて喜んでもらえるものだと考えます。

デザインの本質的目的は、ビジネスやプロジェクトの成功に貢献するもの。いくら表面上良さそうな感じでデザインしても本質的な目的達成や問題解決になっていなければそれはデザインとは言えないと考えます。

その場しのぎのデザインは全く意味がない

デザインは「見てもらい、伝わるもの」「ユーザーの欲しい情報を的確に導くもの」でなくてはならないと考えます。

デザインの知識もなく、カッコイイと感じたものをマネしても、表面的にマネしているだけで、その場しのぎのデザインになってしまいます。そのようなメッキはすぐに剥がれるというわけです。

デザインには必ず目的がある

Webデザインであれば、Webサイトを作ることが目的ではないはずです。売り上げを上げたい、知名度を上げたい、伝えたい、訴求したい、聞いてもらいたいなど目的があり、その目的をかなえる一つの手段としてWebサイトがあるはずです。

デザインとは構成原理と数理的秩序を探り、応用してビジネス戦略に活かすこと

デザインするということは、あらゆる造形の要素を明確にし、構成形態、色彩が美しく見える造形原理を探り、これを応用してビジネス戦略に活かす方法論だと考えます。

私は、構成学(数理的秩序)、色彩心理学、視覚生理学の知識を活かして、情報を可視化することがデザインと考えています。なぜならデザインはユーザーの欲しい情報に的確に導くためでもあり、そのためには知識が必要だからです。

デザインの役割は情報を整理して理解しやすい形にすること

人は5~7秒でサイトを判断し、拒絶すべきサイトを排除してから残ったサイトについて信用すべきかの検討に入ります。

つまり、Webサイトは短期で伝えなくてはなりません。

そのためには、視覚生理学、色彩心理、構成学の知識を活用し、戦略的に構成することが大事だと考えています。

要素を無秩序にならべたり、1画面に詰め込みすぎたり、要素を増やしたり、色数が多かったり、強調ばかりしていたりすると、伝わるどころかかえって見にくく、信頼すら失います。また、情報過多になり、あれもこれもそれもというサイトになってしまいます。立体的なボタンをたくさん並べても余計に迷うものです。

シンプルとは引き算ではなく足し算である

こんな場面を見たことはないでしょうか。依頼者に対してデザイナーが、要素が多すぎるので何か削ってくださいと話していることを。確かに情報量は少ない方が伝わりやすいのですが、依頼者には依頼者の立場があります。それをデザイナーの都合で削るのは問題です。なぜならデザインは自分のためにではなく、相手のためにするものですから。

ここで重要なのがシンプルとは足し算であるということです。まとめられないか、情報過多になってないか、もっとわかりやすくできないかということを考え抜いてシンプルにするという考え方。単純に引けばよいということではなく、よりわかりやすくブラッシュアップし、それを提案してあげるのがデザイナーとして大事だと考えます。

これとは逆に、余白ができるからここに何かを置こうというのも間違いです。それもデザイナー都合です。余白を美しく見せることもデザイナーのスキルだと考えます。

白黒で写真を使わずにテキストだけで美しく配置できるデザイナーこそ基礎がしっかりしているデザイナーではないかと考えます。

他人事のデザインをしない

例えば、会社でデザイン業務に携わる人は、その企業の使命、ビジョン、慣行を良く理解しなければなりません。なぜなら知らない人の顔は描けないからです。企業からの依頼やプロジェクトの外注デザインのデザイナーも一緒です。

そのサービス、使命、目的を自分ごとに置き換えてデザインしなくてはならいと考えています。自分との接点を見つけることが大事です。

依頼者に概要や必要条件を指示されてからデザインをするのではなく、初期の段階から話し合いに参加して共感し、自分ごととして考えてデザインすることが重要です。

あくまでもデザインは目的を達成するもの、問題を解決するものなのでなおさらです。

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